糖尿病内科
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板橋区西台駅前の内科・糖尿病内科 ますやま内科・糖尿病クリニック

東京都板橋区高島平1-79-20(都営三田線西台駅 東口徒歩1分)

糖尿病内科とは糖尿病という病気を専門的に診察・治療する内科です。糖尿病は現代の日本人の健康問題に大きな影響を与える病気の一つとして広く知られています。では糖尿病とはどういう病気なのかについてご説明します。

目次

糖尿病を一言でいうと

私たちが食事を通じて栄養を腸から吸収すると、この栄養は細胞の中に蓄えたり肝臓で分解されエネルギーに変換されたり、脂肪やグリセリンという栄養の貯蔵物質として体に蓄えられていきます。この時インスリンというホルモンが分泌されます。
インスリンというホルモンは膵臓から分泌されるホルモンで、体の中で細胞の中に糖分を吸収するために働く唯一のホルモンです。このインスリンの働きが悪くなってしまったり、インスリンの分泌量が減少してしまう病気が糖尿病です。

私達の体のエネルギー源、ブドウ糖とは?

私達の体はたくさんの細胞が集まってできています。
一つ一つの細胞が生きて働いています。
生きるためには糖質「ブドウ糖」というエネルギーが必要です。
私達は糖質をエネルギーとして使って生きていくことができます。

血糖値ってなんだろう

ブドウ糖は食事で摂ったご飯やパンが体内で分解されてできます。
食べ物がお腹で消化されると、最終的にブドウ糖に分解されます。
このブドウ糖が血液の中にどれくらいの濃度で溶けているか調べたものが血糖値です。

ブドウ糖にはインスリンが必要

インスリンは糖質がエネルギーとして使われるために必要なホルモンのことです。
膵臓はお腹のおへその少し上にある臓器です。インスリンはそこから分泌されます。
このインスリンの役割は、糖質を細胞に取り込むための「鍵」のようなものと考えるとわかりやすいです。
例えると、細胞には「ドア」があって、インスリンという「鍵」を使って「ドア」を開けないとブドウ糖は細胞の中に入っていくことができません。

ブドウ糖と高血糖のこと

高血糖は細胞に入れないブドウ糖が、血液中にたくさんあふれている状態です。
ブドウ糖が一定の割合より多い状態になっていることを糖尿病と言います。

糖尿病はいくつかの種類がある

よく知られているものとして「1型糖尿病」「2型糖尿病」があります。
2型糖尿病は日本人の糖尿病の大半を占めます。原因としては食べ過ぎ、運動不足、ストレスなどが考えられます。
1型糖尿病はインスリンを出す膵臓の細胞が壊されることによって発症します。
原因には自己免疫がかかわっていると考えられています。

高血糖が長い間続いていくと

高血糖が長く続くと体の細胞は徐々にエネルギー不足になってきます。
細胞はエネルギーが欲しいのに、血管の中にはたくさんのブドウ糖があるのに、それが使えないという状態が起こってしまいます。
そして、血液中のたくさんのブドウ糖は時間がたつと徐々に細胞や血管に悪影響を与えていきます。

高血糖が引き起こす症状

典型的なものは、口がかわく、たくさん水分をとる、おしっこが大量に出るなどです。
また、急に体重が減ってくるなどの症状もでてくることがあります。
あまりに高血糖が続いてしまった場合、体が脱水となり場合によっては命に関わることもあります。

糖尿病が引き起こす病態

糖尿病の状態をきちんと治療せず、血糖値を高いままにしておくとさまざまな合併症が起こってきます。
血管のなかでブドウ糖がいろいろな化学反応をおこすためです。
そうなると、血管が固く詰まってしまう「動脈硬化」が進行していきます。
そして、心血管疾患のリスクが高まります。
それだけではなく、いろんな病気にかかりやすくなってしまいます。

糖尿病三大合併症

糖尿病の状態で良く起こる合併症が3つあります。
神経障害、網膜症、腎臓病です。
どれもおこってしまうと、なかなか厄介な症状です。

糖尿病がきっかけでさまざまな病気にならないように気を付けるポイント

糖尿病の治療の目的は「高血糖をさけて合併症などを起こさずに、健康な人と変わらない生活と寿命を全うすること」です。
そのためには良好な血糖コントロールを保っていく必要があります。
そのためのコントロール目標がHbA1c(ヘモグロビン エーワンシー)と言われるものです。

HbA1cでなにがわかるの?

病院で血液検査をしてHbA1cを計測することで、現在の糖尿病の状態が把握できます。
HbA1cは低すぎても良いわけではありませんが、HbA1cの値が高い人はそれを下げていくように治療することが大切です。

良好な糖尿病のコントロールを目指すためにはどうしたらよいの?

なによりもまず、食事が肝心です。そして適度な運動と糖尿病のお薬の治療が必要です。
ただし、どんなに良いお薬を使っても、食べ過ぎてしまうと糖尿病のコントロールは悪くなります。

食事はなによりバランスが大切です。

極端に量のすくない食事、極端に量の多い食事をとっていませんか?
わざとお米を少なくしたり、脂質を多くとったりするなど、栄養の偏りが大きい食事をしていませんか?
なにごともやりすぎはよくありません。
バランスの良い食事を腹八分目にすることが大切です。

糖尿病に良い食事?

糖尿病の状態の方が食べてはいけない食事もありません。
そのかわり、食べれば病気がよくなる魔法のような食べ物もありません。
バランスの良い食事を続けていくことが、良好な糖尿病コントロールになるためのポイントです。

運動はどのくらいすればよい?

全身の筋肉を動かす運動を行う、時間的な目安は週に150分以上がよいとされています。
しかし人によっては足腰が悪い方や、なかなか時間がとれない方もいらっしゃると思います。
そのような方は座っている時間を短くする、なるべく歩くなどの工夫をしてみてください。

糖尿病は治るの?

2型糖尿病は現在のところ完全に治るとは言えません。
しかし、生活習慣の変更と適切な治療を行うことで血糖値を良好にコントロールすることができます。
良好な血糖コントロールが持続されると、薬の量を減らしたり、一時的に薬を中止することも可能です。
血糖値が上がりやすい体質を改善することはなかなか難しいのですが、生活習慣を見直すことで多くの方が健康的な生活を続けることができます。
文責
ますやま内科糖尿病クリニック 院長 増山敦
日本糖尿病学会認定 糖尿病専門医
日本内科学会認定 総合内科専門医

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