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板橋区西台駅前の内科・糖尿病内科 西台駅前ますやま内科糖尿病クリニック

東京都板橋区高島平1-79-20(都営三田線西台駅 東口徒歩1分)

生活習慣病の治療生活習慣病の治療は、糖尿病の治療と大きくかかわってきます。
生活習慣病は多くの場合、食生活などの生活習慣が原因で引き起こされ、生活習慣を変えることで改善が期待できます。しかし高血圧、脂質異常症、糖尿病などの生活習慣病は病気が進行しない限りほとんど自覚症状がないため、生活習慣を変えることは、なかなか難しいことです。

ところが進行して現れる病気は、脳卒中や心筋梗塞といったとても深刻なものばかりです。そのため生活習慣病予防のために「メタボ健診」「特定健診」があります。この健診の目的は「痩せること」ではありません。臓器へのダメージを検査するのと同時に、血管へのダメージを見定め、保護しなければいけない血管の状態なのかどうかを判断します。

目次

高血圧と血管の関係

高血圧が長い間続くと、血管に大きな負担がかかり、血管が傷つきつまりやすくなります。そのままにしておくと、脳出血、脳梗塞、心筋梗塞などの合併症を引き起こすこともあります。 血圧を下げてコントロールすることにより、合併症を起こす確率を減らすことができます。

主な原因と症状

高血圧の主な原因としては体質と塩分のとりすぎや脂質のとりすぎ、運動不足、肥満、ストレス、アルコール、喫煙、などの生活習慣に原因がありますが、自覚症状がほとんどなく、健康診断などで、指摘されて初めて気がつく人が大多数かもしれません。。極端に血圧が高くなったり、疲れがたまったときには、頭痛、肩こり、顔のほてり、動悸、むくみ、耳鳴り、めまいなどの症状がでることもあります。一度あった自覚症状が消失しても、高血圧が持続していることがありますから、症状の有無にかかわらす、定期的に血圧を測定することが大切です。

合併症

高血圧が長く続くと、血液の圧力に耐えるため、血管の壁が厚く硬くなり、動脈硬化が進行し、やがて、体の様々な部位に合併症を引き起こします。

脳の合併症:脳出血・脳梗塞 など
心臓の合併症:心肥大・心筋梗塞・狭心症など

治療法

高血圧の治療には、食事療法、運動療法、薬物療法があります。高血圧の治療目標は、正常血圧(最高血圧130mmHg未満、かつ最低血圧85mmHg未満)にすることです。130/85mmHgまでが正常血圧とされていますが、それよりも高い方は、生活習慣の改善を行います。

食事療法や運動療法を行なっても、血圧が下がらない場合は、食事療法と運動療法を併用しながら、薬物療法を行ない、血圧を下げる薬を内服します。薬の種類はいくつかあり合ったものを選びます。通常は1種類から開始し、徐々に適正な血圧にコントロールしていきます。一度高血圧の薬を飲み始めても、食事療法、運動療法によって、薬を飲まなくても血圧が正常になり薬をやめることができることもあります。

高尿酸血症と痛風

血液中の尿酸値が高いと、関節に尿酸の結晶がたまり、突然強い炎症を起こします。
発作的な痛みの症状がおこるため、痛風発作と呼ばれています。発作が続くと足首や膝の関節までも痛み始め、発作の間隔が次第に短くなり、関節を破壊していく怖い病気です。
30代、40代男性での発症が多く、女性は痛風全体の1~2%くらいの割合で、男性に圧倒的に多い病気です。

原因と症状

生活習慣病の治療プリン体という食べ物に含まれている物質を多くとると、血液中の尿酸値が上がります。
痛風発作の原因は、尿酸の結晶に対して、白血球が反応し炎症をおこすためです。血液中の尿酸値が高い状態が続いても、気がつかないうちに尿酸の結晶が関節にたまっているため特に症状はなく、運動、ストレス、プリン体の多量摂取などをきっかけに、急に関節に強い痛みが起こり、関節が赤く腫れます。発作前にチクチクする・熱っぽい・圧迫感 などの前兆症状を自覚することもあります。発作は24時間以内に痛みのピークを迎えて、3~4日後には徐々に改善し自然におさまりますが、放置すると発作を繰り返し発作の間隔が次第に短くなります。痛風発作の起きやすい部位は足の親指の関節や足首の関節ですが、それ以外の関節でも炎症が起こることがあります。

検査・診断・治療法

血液検査で血液中の尿酸値が7mg/dl以上かどうか調べます。
痛風発作中の炎症が強い時には尿酸値がやや下がる傾向がありますので、炎症がある程度治まってから検査をしないとわからないこともあります。炎症の程度や腎臓の障害の有無なども血液検査で調べます。尿中の尿酸排泄量を調べることもあります。

痛風の診断は、痛風の発作中の関節の中に尿酸の結晶があることを証明することで確定しますが、痛風の症状は特徴的なので通常は症状や経過で診断します。

  1. ひとつの関節だけに症状がある
  2. 関節が赤く腫れている
  3. 症状が出てから1日以内にピ-クになる
  4. 同じような症状が以前にもあったことがある
  5. 片足の親指の付け根または足首の関節に炎症があり、赤く腫れていて激痛がある。
  6. 血液検査で尿酸値が高い

薬の飲み方の注意点

痛風の治療法は薬物療法が中心になります。
痛風は状態により前兆時、発作時、間欠期に分けられ、治療法が異なります。
薬の飲み方は医師の指示の元正確に行うことが必要です。血液中の尿酸値を下げる薬は発作時に飲むと尿酸値が変動し関節の痛みが逆に悪化することがあるため飲んではいけません。痛みも炎症も治まった時期には尿酸降下薬を使い、血液中の尿酸値をコントロールします。 尿路結石の防止のための薬を併用することもあります。痛風の薬を飲み始めても、食事療法、運動療法によって、薬を飲まなくても尿酸値が正常になり薬をやめることができることもあります。

日常生活の注意点

血液検査で血液中の尿酸値が7mg/dl以上かどうか調べます。
痛風発作中の炎症が強い時には尿酸値がやや下がる傾向がありますので、炎症がある程度治まってから検査をしないとわからないこともあります。炎症の程度や腎臓の障害の有無なども血液検査で調べます。尿中の尿酸排泄量を調べることもあります。

痛風の診断は、痛風の発作中の関節の中に尿酸の結晶があることを証明することで確定しますが、痛風の症状は特徴的なので通常は症状や経過で診断します。

  1. 食事(プリン体)の制限
    プリン体は様々な食事に含まれていますので、食事全体の量を減らすことが必要です。いわし、えび、かつおぶし、白子、レバーなどにはプリン体が多く含まれています。
  2. アルコール制限
    ビールや発泡酒には、非常に多くのプリン体が含まれています。日本酒やワインでは、プリン体の量は、ビールの十分の一ぐらいになり、更に、ウイスキーや焼酎などでは、非常にプリン体の量が少なくなります。
  3. 水分摂取
    尿酸は、腎臓から尿の中に排泄されます。水分を十分にとり、尿の量を多くすれば、尿酸も尿中により多く排出されます。
  4. 軽い運動
    ウォーキング、水泳などの有酸素運動は尿酸値を上げずに無理なく続けることです。激しい運動や脱水を起こすような運動は尿酸値を上げて痛風発作を誘発することがあります。
    炎症を起こしている時には、運動は控えておいたほうよいでしょう。

脂質異常症とは

脂質異常症とは脂質異常症は以前は高脂血症と呼ばれていました。血液中のコレステロールや中性脂肪が増加する状態のことで、放置しておくと血管内にコレステロールや中性脂肪がたまって血管がつまりやすくなり狭心症、心筋梗塞、脳梗塞などの重い病気が引き起こされます。
コレステロールには、血管壁に取り込まれて蓄積し動脈硬化を起こす悪いコレステロール・LDLコレステロールと、血管が細くなるのを予防する良いコレステロール・HDLコレステロールとがあり、LDLコレステロールを減らし、HDLコレステロールを増やすことが重要です。

高LDLコレステロール血症や高中性脂肪血症を長い間放置していると、血管の壁に脂質がたまり動脈の壁が厚く硬くなり動脈硬化が進行します。心臓の血管に動脈硬化を起こせば、狭心症や心筋梗塞、脳の血管に動脈硬化を起こせば、脳梗塞がおこりやすくなります。これらが脂質異常症の合併症と言われるものであり、生活習慣病の恐ろしいところです。

原因と症状

脂質異常症の原因は主に食事内容や運動不足です。高カロリーの食べ物・飽和脂肪酸・コレステロール・糖質などを多く含む食品、アルコールの取り過ぎは、コレステロールや中性脂肪を増加させます。運動不足は中性脂肪の代謝を悪くし、タバコは善玉コレステロールを減らします。それ以外にはホルモンの異常や薬の副作用、家族性高コレステロール血症という遺伝性の病気もあります。
脂質異常症は自覚症状がまったくないことが多く、自覚症状を感じるときには血管は相当ひどい状態になっている可能性があります。そのため自覚症状がないうちから定期的な検査を受けることが重要になります。家族性高コレステロール血症ではアキレス腱が太くなることもあります。

診断と治療

脂質異常症の診断基準は、空腹時の血液中の脂質が以下のいずれかにあてはまるかどうかです。

①高LDLコレステロール血症 LDLコレステロール≧140mg/dL
②低HDLコレステロール血症 HDLコレステロール<40mg/dL
③高中性脂肪血症 トリグリセライド≧150mg/dL

他に病気を持っている人など、その程度によって基準値が厳しくなることもあります。
実際に心筋梗塞や脳卒中をおこすリスクが高いのは、いわゆる悪玉といわれるLDLコレステロール値が高い場合ということがわかってきました。

高脂血症の治療法には、食事療法と運動療法と薬物療法があります。食事療法と運動療法を行なっても目標値まで下がらない場合は、薬物療法を行ないます。
一度高脂血症の薬を飲み始めても、食事療法、運動療法によって、薬を飲まなくてもLDLコレステロール、中性脂肪の値が正常の範囲内になり薬をやめることができることもあります。しかし症状がないため、高脂血症の薬を飲まなくなってしまう方もいらっしゃいますが、定期的に血液中のLDLコレステロール、中性脂肪を測り、適切にコントロールすることが重要です。

生活習慣病の治療のまとめ

生活習慣病(高血圧、高尿酸血症、脂質異常症)すべてに共通していることは治療に食事療法と運動療法が必要なことです。薬による治療は最後の手段であり、その前に改善すれば重篤な病気を防ぐことができる可能性が高まります。2型糖尿病も広い意味では生活習慣病の一つであり食事と運動が治療になります。糖尿病や生活習慣病の治療は、腎臓、肝臓、すい臓、心臓、血管、内分泌代謝、など多岐に関わるため、体全体を診て診断を下し治療を考える総合内科専門医が必要なのです。すべての生活習慣病は密接にかかわりあい、個々人の特性によって症状が出てくる臓器に違いがあるに過ぎません。しかしこれらの食事と運動は症状と病気により気をつけねばならない注意点が少しづつ異なってきます。自己流で行わず医師に相談して体質や生活習慣、症状に見合った無理のない食事と運動で体質改善と治療を行ってください。

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